釣りコラム
海サクラマス釣りの教科書|おすすめルアーやタックル、釣り方のコツを徹底解説
北海道のルアーフィッシングで人気急上昇のターゲット、「海サクラマス」。
海サクラマス釣りは引きの強さやゲーム性の高さから、一度釣ると病みつきになる釣りです。
この記事では海サクラマスに効率良く出会うためのおすすめルアーやタックル、釣るコツ、などを紹介していきます!
まずはこれだけ揃えればOK!
今やコスパの良いロッド・リールが各メーカーからたくさん出ています!
海サクラマス専用のタックルは高そう…というのは一昔前のお話です。
ここでは予算に合わせたタックルをご紹介していきます!
予算2万
海サクラマスという釣りをまずは体験してみたい!そんな方にオススメのコーディネート。
この予算であればビギナーさんでも気軽に始めることができますね!
・ロッド|エイテック ”ソルティズム ネイチャーサーモンⅢ 1002M” 店頭販売価格12,650円
・リール|アブガルシア “カーディナルⅢ SX 4000H” 店頭販売価格5,830円
・ライン|シマノ “ピットブルG5 150m 1.2号” 店頭販売価格1,628円
合計金額 20,108円
こちらの最安値セットは是非店頭でご確認下さい!
予算3万
もう少しグレードアップするならこんな感じ!
リールの耐久性も格段にアップし、トラブルも少なくなりますよ!
・ロッド|ダイワ “シーバスハンター100M” 店頭販売価格15,600円
・リール|ダイワ “レブロス LT 4000-CH” 店頭販売価格9,064円
・ライン|XBRAID “UPGRADE PE X8 150m 1.2号” 店頭販売価格3,089円
合計金額 27,753円
予算5万
軽くて感度最高、1日中振っていても疲れにくい超軽量タックルコーディネート。
ルアーフィッシング上級者の方も納得の至高のセットです。
・ロッド|シマノ “23ディアルーナ S100M” 店頭販売価格29,040円
・リール|シマノ “ミラベル4000XG” 店頭販売価格15,576円
・ライン|XBRAID “UPGRADE PE X8 200m 1.2号” 店頭販売価格3,935円
合計金額 48,551円
海サクラマス釣りの基本
意外と知られていない?!海サクラマスの生態などを深掘りしていきます!
サクラマスの性格は臆病
サクラマスは、実はかなり警戒心が強く臆病な魚。サクラマスの元を辿るとその理由が明白です。渓流の女王であるヤマメが降海するとサクラマスになります。(ヤマメ=サクラマス)
ヤマメはかなり警戒心の強い魚で人の気配を感じると身を潜めてジッと動かなくなります。
大型のヤマメになればなるほど警戒心が強く、狙って釣ろうとしても中々難しい魚です。
そのため、ヤマメのDNAが受け継がれている海サクラマスも警戒心が強いのです。
サーフなどで狙う際はウェーディングはなるべく避け、我々アングラーの気配を感じさせないことが釣果に直結する場合もあるので覚えておきましょう!
釣れる時期は場所による
海サクラマスは、今や全道各地で狙うことのできる人気ターゲットです。海域によって釣れる時期が異なるのもこのターゲットの面白いポイントです。
最も開幕の早い道南・道央エリア(日本海側)は12月から狙うことができ、5月位までロングランで楽しめます。
日本海側はベイトが豊富なおかげもあり、毎年4〜5kgのモンスタークラスの報告が後を絶えません。僕もいつかは狙って釣ってみたい!
当店のお客様もモンスタークラスをキャッチしています!超羨ましい...(笑)
次に稚内周辺の道北エリア(オホーツク海)は例年3月頃から開幕します。
5月上旬からは網走・常呂の道東エリア(オホーツク海)が開幕し、長くて7月頃まで狙うことができます。
オホーツク海はアベレージサイズこそ小さめですが、他のエリアと比較しても数が釣れるので近年人気エリアです。
最後に十勝エリア(太平洋)が6月頃から開幕し、8月いっぱいまで狙うことができます。
十勝エリアの海サクラマスも、体高のあるビッグサイズが狙って釣れる魅力あるエリアです。
朝マズメが絶対的チャンス
手堅く釣果を出したいなら朝マズメは絶対に狙いましょう!
どんな釣りでも朝マズメがチャンスであることに変わりないですが、海サクラマスの朝マズメは特に大事です。
潮の動く時間帯と朝マズメがぶつかると更にチャンスUPです!
逆を言うと朝マズメであれば、釣れにくいとされている潮が動かないタイミングでも十分チャンスがあるということ。
僕が今まで釣り上げてきた海サクラマスは8割位が朝マズメです。
早起きが苦手な方も眠さに負けず、頑張ってトライして下さい!(笑)
サクラマス釣りにおすすめのルアー4選
ここからは、海サクラマスにおすすめのルアーを4つ紹介していきます!
僕が何度もフィールドに通った経験をもとにおすすめするルアーですので、ぜひ参考にしてください。
1.岡Craft | LT-30,LT-35
海サクラマス狙いでは絶対に欠かすことのできない「岡ジグ」という愛称で親しまれているメタルジグです。
人生初ヒットの海サクラは岡ジグでした!という方も非常に多い実績多数のルアーなのです(僕も人生初ヒットは岡ジグでした)。
超細身シルエットで空気抵抗が少ない形状なので、誰でも安定した飛距離を出せるのが魅力の1つです。
どこでヒットするかわからない広大なサーフでは大きなアドバンテージとなります。
使い方は難しいアクションは必要なくただ巻きでOK!
手元にジグが泳いでいる適度なブルブル感で巻いてくるだけで、海サクラマスが釣れちゃう必要不可欠な存在です!
2.清竿堂 せいかんどう | SSPジグ
千歳のプロショップ清竿堂のオーナーさんが、ハンドメイドで生産している入手困難なメタルジグです。
タダ巻きはもちろん、ストップ&ゴーやジャーキングなどアクションを加えることも可能な多彩なジグなのです。
オススメウエイトは20g,30g。
オススメカラーはブラックシェルやピンク系。特にブラックシェル系は渋い時間帯でも反応を得られる場合が多く入手困難なアイテムになっています。
この他にも他社にはない独創的なカラーが多く、つい集めたくなってしまいます(笑)
3.DUO デュオ | タイドミノーランス
北海道限定販売の海アメ・海サクラ専用設計ミノー。専用設計なだけあり、発売当初から多数の実績が出ているミノーです。
ジャーキングでの使用がオススメです。食いの渋い状況でも魚に強制的にスイッチを入れることができます。
ランスはフォールアクションが秀逸なので、ジャーク後のストップの動作でバイトしてくることがほとんどです。
ストップする時間をその日の魚の活性に合わせてあげるとより効果的です。
オホーツクエリアではベイトサイズが小さいことが多いので110S・120Sがオススメ。
日本海エリアのようなマイワシのような大型ベイトが生息する場所では140S・160Sがオススメとなります。
毎年、カラーラインナップが変わるので、魚にも飽きられることのない僕も1番オススメしたいミノーです!
4.Jackson ジャクソン | アスリート12SS,14SS
元祖海サクラマス爆釣ミノー!!
ジャーキングメソッドもこのアスリートから生まれたのは言うまでもありません。
僕も毎年必ずと言っていいほどお世話になるミノーです。
オススメの使い方はジャーキング。強めにジャークを入れてあげるのがコツです。
他社のミノーより深いレンジを探れるので、水深のある堤防や磯場での使用がオススメです。もちろん、サーフでの使用もOK!
オススメカラーはCGY(グリーンバックイエロー)・CKI(カタクチ)。
この2色を持っておけば間違いないと言われているほど高い実績を誇ります。
サクラマス釣りにおすすめのタックル
サクラマス狙いにぴったりのロッドやリール、ラインなどを一挙ご紹介。
スナップの大きさなども詳しく解説していますので要チェックです!
ロッド|10ft前後のティップが繊細なモデル
海サクラマスは日によって回遊するコースが異なる場合があります。なので、広範囲を探れるよう飛距離の出る10ftクラスのスピニングロッドがおすすめ。
海サクラマスは口の柔らかい魚なので、ファイト中に身切れしないようティップがしっかり入るものがオススメです。
パワー表記はM(ミディアム)もしくはML(ミディアムライト)クラスがベストです。
シーバスロッドが上記の条件をクリアしているものが多いので、選ぶ時の参考にしてみて下さい!
リール|4000番クラスのスピニングリールが◎
遠投することを考えると、スプール径の大きい4000番のスピニングリールがおすすめ。
早めの誘いが多い海サクラマス釣りでは、ハンドル1回転の巻取量の多いXG(エクストラギア)がオススメです。
横風が吹いている状況などでは糸ふけが多くでますが、素早く回収できるメリットもあります。
4000番クラスのリールはギアが大きいので、大型魚とのファイトも安心して行うことができます。不意の大物でも安心してファイトが可能です。
ライン|飛距離の出るPEラインが◎
遠投が基本の海釣りではPEラインに勝るものはありません。飛距離・感度・強度全てが最高のクラスのPEライン。
オススメのPEラインはX BRAID”UPGRADE PE X8”です。劣化しにくくトラブルがほぼありません。
感度も最高クラスで魚からの反応を手に取るように感じることができます。僕はこれを超えるPEラインに未だ出会ったことがありません!
少々高価ではありますが、非常に長持ちするのでコスパ最強です。
接続するショックリーダーはフロロカーボンの16〜20lbクラスがオススメです。
スナップ|小型の強度が高いモデルを
スナップをあまりにも大きくしてしまうと、ルアーアクションに影響が出てしまう可能性があります。
小さすぎるとファイト中に破壊される可能性があるので、ルアーアクションに影響のでない丁度いいサイズを選びましょう。
カルティバ ”クイックスナップ 1.5号”が強度があり、価格も安くオススメです。
近年大注目されているメーカーBKK社の “FAST SNAP-41”も超オススメです!
スナップの開け閉めの動作が必要なく、ワンタッチでルアー交換が可能な超画期的アイテム。
海サクラマスには#2(31lb)サイズがおすすめです。
スナップ大好き人間の僕が今まで1番良いと思った最高のスナップ。当店にも大量に入荷しています!
できれば揃えたい便利アイテム3選
ここからは、海サクラマス釣りで大活躍する便利アイテムを紹介していきます。
これらがなくても釣りはできるのですが、持っているとストレスなく釣りができますよ!
STUDIO OCEAN MARK|フックリムーバー165S
安全に釣れた魚から針を外せる画期的アイテムです。
リーチ(長さ)があるので、魚が不意に暴れて手にフックが刺さるなどのトラブルを避けることができます。
使い方も簡単で、誰でも簡単に安全に外せますよ!
フックリムーバーは毎年限定モデルが登場するのも魅力の1つ!毎年カッコいいモデルが発売になる為、お金がいくらあっても足りません(笑)
僕はフックリムーバーに出会ってからプライヤーを使わなくなりました。それほど使いやすく便利なアイテムなのです!
ロッド・リール同様にメーカー修理も可能なので、末長く使用できるのもポイントです!
また、専用のケースも発売されているので持ち運びにも便利です。
ご自身のベストやバッグ、ベルトに装着できるようになる便利アイテムですね。
DAIWA|アルミサーフスタンド300
砂浜に差し込むだけで使用できる簡易ロッドスタンド。
サーフにロッドやリールを置いてしまうと一瞬で砂まみれ…リール内部に砂が入ると釣りどころではなくなってしまいます(汗)
これがあればいつでも両手が空くので魚の処理をしたり、休憩することができますよ!カラビナ付きなので持ち運びにも便利です。
カルティバ| 最強UVライト
ルアーに蓄光することのできる便利アイテムです。
朝マズメに有効とされているグローカラーのルアーに使用すると効果的。
発光力・耐衝撃・防水力全てにおいて最強クラスなので、かなりコスパが良いと話題になっているアイテムです!
【必見】海サクラマス釣りで釣果を上げる4つのコツ
これらを意識するだけで釣果が倍増するかも?!決して難しくない!そんなコツを紹介していきます!
朝マズメが最大のチャンス!
どんな釣りにおいても朝マズメが最大のチャンスタイムですが、特に海サクラマスに関しては重要に感じます。
僕自身、シーズンになると仕事前に釣りに行くのですが、大半のヒットが日の出直後です。
朝マズメの時間帯は魚が最も口を使ってきやすい時間と言われています。
更に我々が思っている以上に魚は岸に寄っていることも多いので、足元でのヒットも少なくありません。
眠気に負けず頑張って早朝からフィールドに立つことが釣果の近道です!(笑)
潮の動きを見る
潮の変動を事前にチェックすることで、魚に会える確率は格段にUPします。
実際、海サクラマスは潮の動く時間帯に活発に行動すると言われており、潮が止まっている時間帯は魚がいても口を使わない…なんて事も多々あります。
ちなみに、海サクラマス釣りは、潮位が上がる”上げ潮”、潮位が下がる”下げ潮”どちらも良いとされています。
例えばAM1:00満潮、AM8:00干潮は絶好のタイミングですね!
また、短時間で一気に潮位が変動する”大潮”または”中潮”が絶好の条件とされています。ぜひ覚えておきましょう。
足元まできっちり誘う
広大なフィールドである海では遠投して沖目を中心に誘ってしまい、手前でルアーを回収しがちになってしまいます。
我々の足元付近でも海サクラマスが回遊していることが結構あるんです!
とくに、ベイトフィッシュが波打ち際で見える時は特にチャンス。ベイトを追っかけて足元まで回遊している可能性が非常に高いです。
そのため、メタルジグなど遠投系のルアーでもしっかり足元まで引き切りましょう。
手前でライズやボイルがある場合は、ミノーでちょい投げして足元周辺をサーチするのも有効です。
諦めないでキャストし続ける
根性論的な要素がありますが…(笑)
魚の捕食スイッチが入るタイミングが必ず1日のどこかで訪れます。
その一瞬のタイミングを逃さないためにも投げ続けることが大事なのです。
とはいえ頑張りすぎて身体を壊しては元も子もないのでほどほどに頑張りましょう!(笑)
よくある質問
日中でも釣れるルアーのカラーとコツを教えてください
日が高くなった日中、最強とされているカラーはズバリ”ブラックシェル”。
口を全く使わない海サクラマスが簡単に口を使ってくると言われている必須カラー。
代表的なルアーはシュガークラフト”オリジン”のブラックシェルです。
釣れない時間帯に本当によく釣れるので是非使ってみて下さい!
日中は魚が沖に出て跳ねていることがあるのでメタルジグでフルキャストし跳ね打ちをするのも有効な手段です。
渋い時の誘うコツはストップ&ゴーを上手く使うこと。
巻くことにより魚に気づかせ追わせる→ストップして食わせの間を作ってあげる。
バイトがない時に非常に有効なので是非試してみて下さいね!
海サクラマスの最強ルアーは何ですか?
優秀な数あるルアーの中で最強を決めるのは非常に頭を悩ませます…(汗)
僕が実際に海サクラマスを釣ってきた実績の高いものを紹介させて下さい!
メタルジグではやはり岡ジグがNo.1の最強ルアー!誰もが一度は海サクラマスを釣ったことのある最強のメタルジグですね。
超細身のシルエットで魚がとにかく口を使います。そして細身シルエットは空気抵抗を受けないので飛距離が抜群です!
巻くだけで海サクラマスが釣れちゃう最強のメタルジグです!
もう1つの僕的最強ルアーはDUO “タイドミノーランス120S”。
海アメ・海サクラ専用設計なだけありとにかく釣れる!ミノー初心者の方にも激推ししたい一品です。
ミノーなのにとにかく気持ちよく飛ばすことができ、ジャーキングが行いやすいんです。
とにかく釣れない状況を打破する能力が高いミノーなので僕も毎シーズン必ずお世話になる最強のルアーです!
北海道のサクラマスの回遊ルートが知りたいです
未だに生態が判明していない謎多き魚サクラマスですが、回遊ルートは以下の通りと推測されています。
海サクラマス 考察 - No fishing, No lifeより画像引用
東北まで回遊する個体もいれば道南から道東まで回遊する個体もいますね!
まとめ
海サクラマス釣りは敷居の高いイメージがありますが実は全然そんなことはないんです!
専用タックルも安価なものが多くリリースされており、初心者の方でも比較的イージーバイトを得られるルアーもたくさん出回っています。
1匹釣ると虜になること間違いなしの中毒性の高い釣りですので是非皆様もチャレンジしてみて下さい!