
釣りコラム, 釣果報告
羅臼イカメタル釣行レポ!【第55金成丸 × マイカ攻略】

いつもブログをご覧いただきありがとうございます!ブルーマリンスタッフの青木です。
今回は10月16日、北海道・羅臼でのデイ・イカメタル釣行の様子をお届けします!
お世話になったのは、第55金成丸の成田船長。

「羅臼でマイカ(スルメイカ)が好調らしいよ〜!」という情報を耳にして、すぐさま成田船長にTEL!
釣れる時期は・・・
10月初旬〜11月中旬ぐらい
船長に聞くと、11月頭からはサイズも上がり、楽しめるとのことです!
イカメタルは何度か挑戦してきた釣りなんですが、やればやるほど奥が深い!
まだまだ経験したいことがたくさんあるジャンルですし、これから「イカメタルやってみたい!」という方の参考になるように、今回の釣行を通して感じたこと・学んだことをまとめてみました!
ぜひ最後までお付き合いください!
マイカってどのイカ??

まず「マイカ」ってどんなイカ?というところから。
結論から言うと、マイカ=スルメイカのこと。
でも、ここがちょっとややこしくて、地域によってはマイカ=ケンサキイカだったり、マイカ=ヤリイカだったりすることもあるんです。
要は、その地域で「一般的に見られる・釣れるイカ」のことを“真イカ(マイカ)”と呼ぶ文化があるようです。
羅臼では、マイカ=スルメイカという認識でOK!
そもそも「イカメタル」って何?どんな釣り?
「イカメタルって最近よく聞くけど、正直よくわかんない…」という方も多いはず。
簡単に言えば、メタルスッテ(鉛スッテ)というルアーを使って船からイカを狙う釣り方です。
これがやってみるとめちゃくちゃ楽しいんです!!

イカメタルの基本
- 鉛スッテって?
金属製のシンプルなルアーで、一番下に位置し、オモリとイカを誘う役割を兼ねています。これがメインのルアーになります。羅臼エリアでは今回、水深90-100m程度を攻める感じでした。使用した鉛スッテは、40号(150g)を使いました。状況によってがもう少し重くてもOK! - ドロッパー(スッテ)とは?
スッテの上にもう1つ、エギや浮きスッテを付けるのが定番。2段構えでイカを誘います。イカメタル用ショックリーダーも各メーカーから様々なタイプが出ていますね。枝を2つのタイプを使用して、鉛スッテと合わせて3段構えで誘うのもアリです! - 釣り方は?
仕掛けを船長の指示棚まで落として、大きくシャクって→止めて→抱かせる。これの繰り返し。イカのアタリを「感じ取って掛ける」というゲーム性がめちゃくちゃ面白いんです! - 対象のイカは?
ケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカなど。今回はスルメイカ(=マイカ)狙いです!
タックルと仕掛けはどう選ぶ?

イカメタルは繊細な釣り。
道具選びを間違えると、アタリすら分からず終わっちゃうことも(泣)。
「サクラマスジギングのロッドでもいける?」とよく聞かれますが……
テーパー(竿の曲がり方)が全く違うので、アタリの出方も別物。
ジギングロッドだと繊細なアタリが感じ取りづらく、結果として釣果にも大きく差が出てしまいます。
ということで、まずは揃えたいタックルを私が今回使用したタックルをご紹介しつつ、オススメのタックルを解説します。
ロッド(竿)
今回、羅臼イカメタルで使用したロッドはこちら
Megabass:海煙VSM-65MHC-RR






SPEC
- 適合スッテサイズ:15-30号/150g
- 適合PE:MAX1.0号
海煙VSMはメガバス独特の美しいフォルム形状。もう一目惚れ(笑)。でしたが・・・やはり使ってみるとさすがイカメタル専用ロッド!ティップのわずかな反応、違和感をとんでもないレベルで伝達してくれます。
その穂先も視認性高いイエローになっているので、ロッド感度はもちろんですが、目視でもかなり貢献してくれました!
海煙はラインのトラブルを抑制してくれるスパイラルガイド仕様になっており、そのスパイラルの左右方向の違いで『右ハンドルモデルと左ハンドルモデル』に分かれます。
終えてみれば、おかげでノントラブルの快適なイカメタルを堪能できました!
まだあるオススメのロッド!" Tailwalk METALZON SSD C63H/FSL IKA JIG"





SPEC
- 適合スッテサイズ:80-180g(20-45号)
- 適合PEMAX:1.2
こちらは羅臼イカメタルにて40号程度の鉛スッテを使うイカメタルにバッチリスペック!
メタルゾンSSD C63Hは、フルソリッドブランク採用モデル!MAX180gのジグを許容できるパワフルなブランクながら、イカの身切れを防ぎつつ、重みをいなしながらジワジワと丁寧にリフトできる1本です。
穂先も視認性高いホワイト+グリーンをベースとしたカラーが採用されています。
結論:イカメタル専用ロッドが断然おすすめ!
軽くて感度の高い専用ロッドを使えば、釣りそのものが何倍も楽しくなります!
リール
こちらはサクラマスジギングなどで使っている、カウンター付きのリールを流用できます!
PEラインは"X BRAID SHINJI X9 0.6号"を使用。


"X BRAID SHINJI X9 "は、UPGRADEシリーズの高強度・高耐磨耗に、至高の水切れ・感度をプラス 。
着底させる場合もダイレクトに伝え、纏わりつくような前アタリさえ受信する高感度を誇ります !
新1mマークシステムを搭載し、持続する明瞭発色が棚ボケを防止 ・高次元化されたトータルパフォーマンスとロングファイトでのタフネス持 続性を兼備 。
潮流の変化を感じる水切れ性、糸フケしにくい適度なハリとコシ を持つ非の打ち所がない最強・至高のPEラインです。
決してお安いPEラインではないのですが、一度使ってみてほしいラインです。


リーダーはイカメタル仕掛けのスイベル接続に30cm程度"VARIVAS Avani IKA METAL SHOCK LEADER 3号"を使用しています。
イカメタル仕掛けもとても便利!1本枝のものから2本枝のものまで各メーカー当店に揃っているのでチェックしてみてください!
他にもイカメタルにオススメなカウンター付きリール


今年リニューアルされたグラップラーCT150XG!見た目もマッド感が出たブルーブラックがとてもカッコ良いですね。イカメタルはもちろん、サクラマスジギングにもオススメの1台です!
カウンター付きリールの重要性
羅臼イカメタル今回の釣行では、90-100mラインを誘う感じでした。
ベタ底を誘うのならカウンターリールは必要ないのですが、少〜しだけイカは浮いている場合もあるのでカウンター付きのリールは必須と言えます。
サクラマスジギングをされている方でしたら、カウンター付きリールをお持ちかと思いますので、それを流用できるのも嬉しいポイントですね!
リール+ラインシステムをまとめると...
- 小型ベイトリール(カウンター付きだと水深管理しやすくて◎)船長の指示棚から素早く誘いを開始できるのでカウンター付きは必須レベル。
- ラインはPE0.4〜0.6号あたりが主流。
- リーダーは、フロロ2号前後(1.5〜2.5号)でOK。
仕掛けは?
・鉛スッテ(40号前後を潮の速さに応じて使い分け)


鉛スッテでメインに使用したのは、Crazy Oceanの"Metaler/メタラー"。40号をベースに30号も織り交ぜながら使用しました。30号の(カラー:王道)は赤ヘッドに緑白のイカに効くザ・王道カラー!

それぞれのカラーに、グローやケイムラが施されています!
メタラーはやや小粒がちょうど良い!誘った時の泳ぐ感じと、止めた時の安定する感じが今回の釣行ではビシッとハマったと思います!
今回使ってみて良かった鉛スッテは当店にお越しいただいた際に詳しくお話しさせていただきますので、おい!青木っと呼んでください(笑)。
・ドロッパー/スッテ(カラーやサイズをローテーション)
使用したのはこちら


SHIMANO"スイスイドロッパー 2.5号 フラッシュブースト"
スイスイドロッパーの良いところは、水平姿勢と、止めている際も誘い続けるフラッシュブーストが搭載されているトコ!

写真ブレてますが、今回はこのエギ達がいい活躍を見せてくれました!
SHIMANO"フワフワスッテⅡ"


こちらも狙った水平姿勢を維持してくれるスッテ。しっかりカンナ部分を浮かしてくれます!
Crazy Ocean "SAND BAGGER V / サンドバッカーV"



ちっちゃくて可愛いやつ!釣果は絶大でした。
100m下でこんな小さなエギにも反応するイカはほんと目が良いですね!カラーローテーションの重要性も感じました!
便利アイテムもご紹介!鉛スッテ&スッテの収納オススメ!

SHIMANO"セフィア エギホルダー BP-221S"


カンナ部分をしっかり保護しながらスマートに収納できるので、なんなら買って良かったシリーズ上位な収納アイテムです(笑)。
エギが取り出しやすく、落ちにくいからノンストレスでした!

こんな使い方も!空いてる場所にイカメタルリーダーなども挟んで収納できちゃうから最高なんです!
イカ釣り行ってみて思ったのですが、普段やるジギングとは違った便利なアイテムがたくさんあるので、まだまだ快適なイカメタルができそうです。
それでは、実釣編へ!
誘い方の基本とアタリの見極め

羅臼にて実際にこの誘い方でのHITが多かったのがこのパターン。
誘いの基本パターン
- 仕掛けを船長の指示棚まで落とす
- 2〜3回大きくシャクる
- 3〜5秒ステイ(この「間」がキモ!)
- アタリ・ちょっとした違和感が出たらすぐアワセ!
この繰り返しでOK!
アタリの出方ってどんな感じ?
- 竿先が「ふわっ」と戻る
- 軽く押さえ込まれる感じ
- モゾモゾ…してる
- 一瞬テンションが抜ける
などなど、アタリは非常に多彩で繊細でした。
私もアタリだ!と合わせてみるも『スカっ』・・・多数でした(笑)。
それでもなんです!ちょっとでも「ん?」と思ったら、即アワセ!(ここ大事)
思い切って掛けにいくのが釣果UPのコツです!
誘いのバリエーション
- テンションフォール(糸を張ったままゆっくり落とす)
- シェイク(シャクった後、竿先を小刻みに震わせる)
この辺も状況に応じて試してみると◎
羅臼のイカメタル、ここが面白い!
10月、羅臼沖のイカメタル、マジでアツいです!!
しかも、サイズも良型が多く、数も狙えるチャンス。同船された方もバシバシ釣ります!

良いサイズのマイカをキャッチのお客様!様々なフィールドでイカメタル遠征にも行く方で、誘い方などとても勉強になりました!ありがとうございます!

同行してくれたお客様も釣る!ビシッとイカメタルロッドは入り込みます!

カメラ初心者青木によるブレ発動(泣)。しかし、羅臼のマイカめちゃくちゃ良いサイズ!

またブレてますが(笑)、この方はイカメタル仕様にプラヅノを枝に着けてバンバン釣ってましたね!私も試しに使うとやはり反応大でした!
船長にお聞きすると、エギの方が良い時もあれば、プラヅノの方が良い時もあるみたいなので試す価値ありますね。
船長のアナウンスや、他のお客さんとの情報共有もすごく大事で、「どのカラーで反応あるか?」「どの層で抱いてくるか?」をリアルタイムで調整していくのがとても楽しい!これは中層の釣りであるサクラマスジギングにも通ずるものがありますね!
これからイカメタル始めたい人へ

私自身もそうなんですが、やってみるとめちゃくちゃハマる釣りです!サクラマスジギングをすでに始めてる方でしたら持っているであろうカウンターリールを使用できるので、そこは嬉しいポイント。
実際に体感したゲーム性の高さ。そして夢中になる面白さ。仕掛けの工夫、誘い方の変化、カラー選び、そして“手に伝わるアタリ”…。どれをとっても最高な釣りだなと実感。
釣りの後は・・・美味しくイカをいただく!
イカ...。買ったら高いですよね(泣)。羅臼クオリティーの活イカなんて良いサイズでしたら1杯2000円超えなんてのもザラです。
そんな高級イカを鮮度抜群の状態で食べれるのは、やはり釣り人の特権かと思います!
元料理長経験のある私がオススメレシピ!と思ったんですが、やっぱりイカはシンプルにお刺身で食べたい(笑)。

あ!一つだけ試していただきたいのが、自家製の塩辛。
これ市販のものとは比べ物にならないぐらい旨すぎるんです.....。
出来上がりまでの時間はかかりますが、必ず作って良かったなと思っていただけると確信していますので、ぜひお試しいただきたい!
羅臼マイカの激旨絶品塩辛

材料は少なめシンプル!だが時間がかかるのは覚悟してくださいませ(笑)。
材料
- イカ3〜4ハイ
- 自分がこれだっ!と思う、いつもよりこだわった塩(角の少ない物"マイルド寄り・塩辛くないもの")がベター
- 生生姜 大きめ2片程度
- 輪切唐辛子 少々
使う材料は、イカ・塩・生姜・唐辛子のみ!シンプルイズベスト!
①イカを捌く

ゲソとゴロ(内蔵)を外したら、切る前にイカの皮を剥いでいく。

三角のエンペラをつかみ、胴を押さえながらひっぱって引き離す。


皮がむけたところをとっかかりにして、すべらないようにペーパータオル等ででつかんで皮をむくと早いです。

開くと中には内蔵類が付いているので、それもキッチンペーパーで綺麗に取れます。縦に半分にして、横にして細く切っていきます。
カットするポイントはイカの身を切る際に、市販のカットサイズにはしたくない!頑張って細切り!イカソーメンぐらいに。これを頑張ればいつもとは違う食感とイカゴロの旨みがネットリ絡んで最高なんです。
しかもアニサキス対策にもなります。
②イカのゴロを塩で締める(1日)

1日経てば洗い流すので、しっかり塩を付けていきます。
イカのゴロ(ワタ)は味を決める調味料です!
ザルに入れて冷蔵庫で1日ほど置く。ゴロに含まれる余分な水分が抜けて締まります。この工程をしっかりやっておきたいですね!(塩は洗い流すのでご安心を。)
③イカの身を切っていく&塩をして水分を抜く
ゆっくりで良いので、手を切らないように。コツは刃先だけをイカの身に当てて引いて切ると上手くいくと思います。( 添える手まで細切りにしないよう、必ず猫の手にしましょう)
上手にカットできたらイカの身に少しだけの塩を少し振ります。(イカゴロにも塩が入ってるのでここは薄めで大丈夫)こうすることでイカの生臭さを抜きながら、旨み・甘みを最大限に引き出せます。
④イカゲソを塩揉み
イカを一度捌いたことある方なら、わかっていただけると思うのですが、イカの吸盤部にはなんか硬いヤツついてますよね?
そう。アイツです。
それを全て取り除くために、塩を適量イカゲソ振りかけて揉んでいきます。何回か洗い流して、アイツが取れたら水気を切っておきます。
イカゲソは出来上がりではコリッコリなんですが、歯が心配でしたら少し包丁で浅く目を入れながらカットすると食べやすいです。
長い2本の触手があるのですが、色々触るイカの手となる部分ですので、先の方はカットしてOKです。
ゲソを一本ずつにカットして半分ぐらいにすると食べやすいですね!
⑤生の生姜を極細に千切りしていく

ゆっくりでいいので、皮を剥いた生姜をまず薄〜くスライスしていきます。

できたらそれを千切りに。
⑥イカゴロと身を合わせていく

ここまできたら後少し!
まずイカの身に細切りした生姜を混ぜ合わせます。
イカゴロに付いた塩をさっと水で流してペーパーで水気をとります。包丁でイカゴロに縦に膜に切り込みを入れると中のゴロを綺麗に取ることができます。
後はイカゴロと身・ゲソを混ぜ合わせていきます。そこに千切りした生姜を入れ、輪切唐辛子を適量入れます。
タッパやジップロックに入れて一晩経てば出来上がりです!熱々ご飯のお供に...

お好みで醤油を数滴入れるとまた風味出て美味しいですよ。
保存料など一切使用していない塩辛は格別です。ぜひお試しください!
まとめ
今回の羅臼釣行でまた一段とイカメタルの面白さに気づけました。
これから始めたい!という方の参考になれば嬉しいです。
興味のある方は、ぜひ羅臼・第55金成丸の成田船長のもとへご連絡してみてくださいね!
※第55金成丸ではご予約フォームがありますのでご利用ください。
BLUE MARLINスタッフ 青木 誠