釣りコラム
屈斜路湖の釣りで釣果を出す6つのコツとおすすめタックルを紹介
「何度通っても釣れなくて心が折れました...」こういった声が多い屈斜路湖の釣り。
僕も通い始めは全く反応を得ることができず、悪戦苦闘の日々でした。
この記事では、初めての方でも屈斜路湖で釣果が出せるよう、おすすめのポイントや時期、タックル、ルアーなど、幅広く紹介していきます。
また、釣果をあげるコツにも触れているので、ぜひ参考にしてください。
シーズンになるとほぼ毎朝通っている、釣具屋店員が教える屈斜路湖のノウハウをぜひご覧ください!
2023年の実釣レポートは「【屈斜路湖ニジマス】渋い状況を打破するNEWオリカラ大活躍!」もあわせてご覧ください!
屈斜路湖でおすすめの釣りポイント
ここではスタッフ西川の経験と実績から導き出した屈斜路湖の厳選ポイントを紹介!
尾札部(オサッペ)川インレット
屈斜路湖を代表するポイントと言っても過言ではない超メジャーポイント。特にニジマスの実績が高く、連日多くの釣り人が訪れます。
足元からドン深のブレイク(駆け上がり)になっているため、手前でのヒット率も高く魚影が濃いのが特徴です。
足元のブレイクは10g前後のスプーンやシンキングペンシルで、ネチネチ探るのがベター。
沖にもニジマス・アメマスが回遊していて、30g前後のジグやジグミノーで遠投する釣り方もおすすめです。
足元が急激な駆け上がりになっているので安全面を考慮し、ディープウェーディングは避けましょう。
プリンスホテル裏
屈斜路湖プリンスホテルのすぐ横。実はここもかなりの実績ポイント!
遠浅で地形変化に乏しいポイントですが、実は数多くのニジマスが回遊するポイントで、30g前後のメタルジグやジグミノーでの実績が高いです。
池の湯
温泉が流れ込むポイントで水温が他のポイントに比べやや高いことから、解氷直後や厳寒期(12〜1月)に軍配が上がるポイントです。
池の湯ではニジマスも釣れますがアメマスの好ポイントでもあります。
遠浅のポイントのため、ウェーディングをして遠投を掛けるのが基本のスタイル。
他にも、岸から30〜40m付近にブレイクがあるため、10g前後のスプーンでネチネチ狙っていくのも面白いですよ。
湖底はルアーが引っかかりやすくなっています。根掛かりに注意しましょう。
林道
林道のポイントは大きく分けて2箇所。所美幌峠側の林道・藻琴山側の林道(通称:碁石浜)があります。
10月上旬から11月中旬位までヒメマス釣りが盛んな場所でもありますが、ニジマスやアメマスが狙えるポイントでもあります。
林道は基本的に遠浅なので、表層付近をジグやジグミノーで手返し良く探っていくのがおすすめです。
熊の出没情報も絶えない場所なので熊鈴・熊スプレーの携帯は必須です。
屈斜路湖で釣れる魚
雨が降っても全く濁ることのない綺麗な水質を持つ屈斜路湖。この湖には数多くのトラウトが生息しています。
ニジマス
屈斜路湖で最も人気の高いターゲット。沖を回遊する個体は銀化し「プラチナレインボー」と呼ばれています。
ルアーやフライに非常に反応が良く様々な仕掛けで狙うことが可能。
そしてファイトが非常に強く、ジャンプ&ランで我々アングラーを常に魅了します。
屈斜路湖において、ニジマスのアベレージサイズは40〜50cm。中には最大で70cm程度まで成長する個体も存在します。
5〜6月のハルゼミシーズンはトップウォーターでも狙えるため、とてもゲーム性のあるターゲットと言えるでしょう。
アメマス
全道各地に生息する人気ターゲットですが、屈斜路湖にも数多く生息しています。
ニジマスと若干、回遊ルートが異なり、比較的シャロー帯に生息しており、10g程度のスプーンや7〜9cm位のミノーで狙って釣ることができます。
もちろん、ニジマスと同様に沖を回遊する個体もいるので、遠投して釣ることも可能です。
アベレージサイズは40cm程度。しかし中には90cmを超えるモンスタークラスも生息しており、毎年数匹はモンスタークラスがキャッチされている夢のあるターゲットです!
5〜6月のハルゼミシーズンはトップウォーターで狙って釣ることができます。
イトウ
実は屈斜路湖にも生息している幻の魚イトウ。狙って釣るのは難しいほどの個体数とされていますが、年々釣果報告が増えているのも事実です。
狙って釣る際は10〜14cm程度のフローティングミノーなど、ボリュームのあるルアーでの釣果が多いようです。
「ニジマス・アメマスを狙っていて釣れた!」という声も多く、こちらも夢のあるターゲットです。
面白いことに毎年釣れるアベレージサイズが5〜10cm位ずつ大きくなっています。近年では80〜90cmのキャッチ報告も珍しくありません。
ヒメマス
屈斜路湖の秋の風物詩と言っても過言では無いターゲット。全長は30〜40cm程度です。
産卵で川に遡上するため岸寄りをするヒメマス。岸寄りしてくる魚は婚姻色で真っ赤になるのが特徴です。
オスは背中が盛り上がり(セッパリ)、春〜夏にかけては銀ピカの魚体で群れを成して沖を回遊しています。
秋のヒメマス釣りを楽しむのであれば、10月上旬から11月中旬位がベストシーズンとなります。
産卵で接岸してくるのでキャッチ&リリースが推奨とされています。5年後、10年後もヒメマス釣りを楽しむために乱獲は避けましょう。
ウグイ
屈斜路湖の人気ターゲット(?)。誰でも一度は釣ったことがあるであろう癒し系フィッシュです(笑)
1年中狙って釣ることのできるターゲットで、全長は10〜40cm程度。
スプーンやミノーなど、どんなルアーでも反応が良く、夏場はトップウォーターにもすこぶる反応してくれます。
6〜8月頃はインレット周りに群れが出来るため、蝉ルアーなどで数釣りを楽しむことができます。
釣れる時期はいつ?
屈斜路湖のハイシーズンは春と秋、大きく分けて2つとなります。
基本は5〜6月、10月下旬〜年内がおすすめ
5〜6月はハルゼミのシーズン。トラウト達が最も水面を意識する季節なので、セミや虫系のトップウォータールアーで狙うのがおすすめです。
ベイトフィッシュであるワカサギも接岸する季節なので、小魚を模したトップウォータープラグで狙うのも面白いですよ!
もちろん、スプーンやジグなどでも狙うこともできるので、状況に応じて色々と試してみるとよいでしょう!(水曜どうでしょう!)
10月下旬〜年内にかけては夏の間に上がった水温が一気に下がる季節で、深場に身を潜めていたトラウト達が再び岸寄りを始める絶好の時期。
氷点下の気温が当たり前になってくる季節ですが、通う価値大アリです!
ヒメマス狙いなら10月上旬〜11月中旬くらい
紅葉が進むと同時にヒメマスが産卵のために岸寄りを始めます。身体が婚姻色で真っ赤に染まる神秘的な魚です。
5cm前後のミノーや5〜7g程度のスプーンで狙うのが一般的。産卵で岸寄りするため、産卵床を荒らさない、乱獲は避けた方が無難です。
屈斜路湖でおすすめのタックル
ここからは、屈斜路湖でおすすめのタックルを紹介していきます。
ロッド | 7〜9ftのMLクラスがおすすめ
屈斜路湖では、ある程度遠投のできるやや長めのロッドがおすすめ。中でも、10〜30g程度のルアーをキャストできるML・Mクラスがベターです。
おすすめのメーカーは何と言ってもジークラフト!ロッド自体が非常に軽く作られていて、感度が抜群で魚のチェイスすらわかるほど!
近年流行中の釣りは9フィートクラスのロッドで、30g前後のメタルジグを遠投するスタイル。
海アメ・海サクラマスと同じようなタックルでチャレンジできるのも魅力の1つですね!
リール | 2500〜3000番クラスがベター
スピニングリールの2500〜3000番クラスがおすすめです。
ロッドが7ftクラスであれば2500番クラス、9ftクラスであれば3000番クラスが間違いありません。
>>23LEGALIS LT2500S-XHの詳しいスペックはこちらから
>>23LEGALIS LT3000-CXHの詳しいスペックはこちらから
ハンドル1回転の巻き取り量が多い、HG(ハイギア)かXG(エクストラギア)がよいでしょう。
ルアー | 広範囲を探れるジグやジグミノーは必須
広大な湖ではやはり、飛距離は大きな武器になります。投げて巻くだけで釣る事ができるジグやジグミノーは必須です!
岡Craft | LT-30
北海道を代表するルアーメーカーのメタルジグ。
細身ボディで食い渋った魚にも効果的な僕も最も信頼を置いているジグです。
30gとは思えない抜群の飛距離、手元に伝わる明確な引き抵抗。どれを取っても高次元です!
おすすめカラーはピンク・赤金系。中でも「サケ稚魚PG」は絶対必須カラーですよ!
屈斜路湖で特にニジマスに数々の実績のある爆釣カラーです!ぜひ、1つ忍ばせておいて下さいね!
d-3 Custom Lure’s | フルベイト85
湖でモンスタートラウトの釣果報告が後を絶たない最強ジグミノー。
驚くほどゆっくり巻いて誘うことができるため、普段口を使わないトラウト達も思わずバイトしてしまう至高のジグミノーです。
使い方は超シンプル。難しい事は考えず、投げてデッドスローで巻くだけ。これで釣れたも同然ですよ(笑)
おすすめカラーは「RG(アカキン)」。当店オリジナルカラーの「ブルーマリン1」も2022年シーズン数々の実績を叩き出した人気カラーとなります。
朝マズメなどのチャンスタイムに強いアピールカラーで、僕自身とてもお世話になっているカラーです。
続いて、2023年の当店NEWオリカラ「ブルーマリン2」。渋い時間帯に口を使ってもらえるカラーを目指し開発しました。
※当店オリカラ「ブルーマリン1・2」は2023年12月に入荷予定ですのでお楽しみに!
「ブルーマリン1」「ブルーマリン2」で釣りが完結できるようになっています。ぜひ、お試し下さいね!
シマノ | ウインドリップ95S
こちらもかなりの名作ジグミノー!湖のニジマスやアメマス以外にも海アメ・海サクラマスにもおすすめです。
僕自身、屈斜路湖でかなりお世話になっているルアーです!
メタルジグ並みの飛距離が出て、メタルジグよりスローに誘う事ができ、デメリットが見当たりません。
最初からフックが付属しているので、パッケージから取り出してすぐに使えるのも嬉しいポイントですね!
おすすめカラーは「アカキン」や「ナチュラル系」。カラーバリエーションが非常に豊富なのも魅力です。
シマノ | トライデント90S,115S
支笏湖で爆発的にヒットしたシンキングペンシルです。屈斜路湖も例外ではなく、数々の釣果報告があります。
キャストして超ウルトラデッドスローで誘うのがキモです。
トライデントが出す微波動アクションが、気難しいトラウトの捕スイッチをONにする必殺ルアーです。
風が吹いていないベタ凪時は90S(11g)を、風が吹いていて水面がざわついている状況は115S(20g)がおすすめとなります。
フォール速度が遅いので、デッドスローで巻いても一定のレンジをキープしバイトを誘うことができる、とても優秀なシンキングペンシルです。
ssylabel | プロビア 12g,14g
湖で使うスプーンは?と聞かれた際に、1番最初に思い浮かぶのがこのプロビアです。
スライドスプーンというジャンルで、フォール時に自分の奥側にヒラヒラとフォールする特殊なのがプロビア。
この不規則なヒラヒラフォールが魚にスイッチを入れ、バイトに持ち込むことができるとされています。
中でも、「ネイキッドカラー」というアワビ張りカラーがおすすめです。スレた魚に有効とさせるカラーで、屈斜路湖でも数々の実績があるカラーですよ!
ライン | 感度抜群のPEライン
強度があり感度抜群のPEラインが断然おすすめ!
数あるPEラインの中でもXブレイド "アップグレードPE X8"が群を抜いておすすめです。
PEラインは0.8〜1.2号程度がベターで、ショックリーダーは摩耗耐性のあるフロロカーボン12〜16lb程度を選びましょう。
1匹の価値が大いにあるこの釣りでは、伸びの少ないPEラインで確実にバイトをモノにしていきたいところ。
アタリが手元にハッキリと伝わってくるので瞬時にフッキングでき、バラシも少なくなりますよ。
屈斜路湖で魚を釣る6つのコツ
これらを意識するだけで釣果が大幅にUP?!
シーズン中、ひたすら屈斜路湖に通い込むスタッフ西川が導き出したテクニックを紹介します!
ジグ・ジグミノーで広範囲を探る
広大な湖では欠かせないアイテム。どこに魚がいるか、状況が分からない時はジグ・ジグミノーで広範囲をサーチしましょう。
屈斜路湖では70〜80m先でヒットする事も珍しくありません(沖でベイトフィッシュであるワカサギを追っかけているという説があるため)
朝イチ手前でモジりやボイルなど、魚っ気が無い場合は効率よく広範囲をただ巻きでサーチしてみましょう!
スライドスプーンで手前を探る
我々が思っている以上に魚は岸際を回遊しています。特に朝イチなどのチャンスタイムは、かなり手前を回遊している事が多々あります。
そんな魚にはスライドスプーン!30〜40mキャストしてただ巻きやストップ&ゴーで誘いましょう。
不規則にヒラヒラフォールするスライドスプーンの動きにたまらず、トラウト達はバイトしてくるでしょう。
手前でベイトフィッシュがザワザワしている時や、ライズが頻発している状況では迷わずスライドスプーンを試してみましょう!
スライドスプーンで手前を探るときは魚にプレッシャーをかけないよう、ウェーディングは極力避けましょう。
アピールカラーは必須!
屈斜路湖のトラウトには圧倒的実績のあるアピールカラー。中でもピンク系や赤金系、チャート系は絶対に欠かせない必須カラー。
僕のイメージでは数多く生息しているベイトフィッシュの群れの中で、一際目立つカラーが通過すると思わずリアクションバイトする、そんなイメージです。
朝イチのマズメ時はもちろんのこと、日が昇ったタイミングでも実績があります。
僕自身、ベイトフィッシュ系のナチュラルカラーも携帯しますが、9割方、アピールカラーを投げています。
それくらい実績があり信頼のできるカラーなのです!
流れの効いたレンジ(層)を探す
これはすごく大事です。特にジグやジグミノーで広範囲を探る際に「流れ」を意識すると、釣果が大幅にUPするでしょう!
湖には湖流(こりゅう)と呼ばれる流れが発生している場所があり、湖流が効いている場所にはベイトフィッシュが集まり、それを捕食するトラウトが集まるとされています。
その日の風やフィールドの状況により、湖流が発生する層は異なりますが、表層からカウント5秒、10秒、15秒と5秒単位で刻んでいき、その層を誘ってくるとルアーの引き抵抗が重たくなる場所があります。
その重たくなる所がその日の湖流が効いている層となるので、そこを重点的に誘っていくとトラウトに出会える確率がグンとUPしますよ。
ぜひ、試してみて下さい!
風向きでポイントを選ぶ
湖の釣りにおいて風は非常に重要な要素の1つ。
水面が波立つことにより、魚の警戒心が薄れたり、ルアーが良く泳ぐようになったり、バイトチャンスが増えたりすることから、「風が吹く=チャンスの日」とされています。
基本的に向かい風が良いとされています。向かい風はルアーが飛びにくく、風があたるため極寒。
アングラー側には大きな負担となったりしますが、茨の道を選択することで、貴重な1尾に出会えることもあります。
天気予報を事前にチェックして、風の当たるポイントで釣りをしてみましょう!
マズメ時を逃さない
日が登り始める朝マズメは最大のチャンス。日の出直前、直後は最もトラウトの活性が上がる時間と言われており、ルアーに好反応を示すと言われています。
夕マズメも、もちろんチャンスです。日の入り直前は同じく反応がよいとされています。
朝マズメの幻想的な雰囲気の中、不意に訪れるバイト。あれを経験すると湖の釣りから抜け出す事ができなくなりますよ!
屈斜路湖のルール(レギュレーション)
基本的にレギュレーションはありません。遊漁料も不要です。
ただし、5年先、10年先も末永く楽しめるよう、キャッチ&リリースが推奨とされています。
尾札部(オサッペ)川インレット・エネトコマップ川(通称:島見)周辺はニジマスの春の産卵時期(4〜5月上旬)は釣りを自粛するようルールが設けられています。
産卵の為に川に遡上するニジマスはそっと見守ってあげましょう。
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まとめ
湖の釣りは難しいイメージがありますが、ちょっとしたコツで意外にサクッと釣果を得られる可能性がある釣りでもあります。
色々テクニックやコツはありますが、1番の近道は諦めずにロッドを振り続けること!(笑)
何回も何回もルアーをキャストし続けた人が必ず良い結果に繋がる事でしょう。
当店ブルーマリンは、屈斜路湖に行かれる際の通り道になりますので、釣行前、釣行後にぜひお立ち寄り下さい!
タイムリーな釣果情報やおすすめのルアーなど、色々な話で盛り上がりましょう!